換気のこと。その1
2017年 08月 18日
現在工事が進行中の、
「.38」
そして、来週上棟する
「KYM」(仮称)
共に、
「全熱交換換気システム」
を採用しています。
断熱気密性能を高くすることにより、
外気温度の影響を受けにくくなることで、
冷暖房の効きが良くなり、
上下左右ムラのない温度環境が実現され、
おまけに省エネにも寄与する、
のは、なんとなくイメージがしやすいかと思います。
で、案外忘れられがちなのが、
「換気」
のことです。
現在、建築基準法でも
24時間換気が義務付けられていて、
トイレ、洗面脱衣、キッチンなどの換気扇を
必要風量に応じて設置し、
基本的には24時間換気するようになっています。
ということは、
真夏には高温になった外気が、
真冬には今日天下の外気が、
室内に流入することになります。
せっかく、
建築における断熱気密性能を上げ、
最先端の窓(トリプルガラス+Low-e+アルゴンガス入など)を設置して、
「高性能な躯体」
にしたのに、
換気への配慮がないと
残念!(惜しい!)なことになります。
コンパクトでオープンな計画が実現した
「.38」では、
”パッシブファン”(byAIRLABO)を採用。↓
こちらは、
ダクトレス(室内配管なし)で静音設計、
蓄熱エレメントのお手入れもカンタンな点が特長で、
コスト面もリーズナブルです。
捨てる熱、入る熱を回収し、
ある程度の湿度のコントロールも可能です。
(完全な調湿ではありません)
日本の、
特に私たちが住んでいる西日本の高湿度高温の夏、
極度に乾燥する冬、
この気候の特性にあった設備を備えることで
室内の快適な温度湿度環境が実現できます。
そのために、
躯体性能を上げるだけでなく、
換気も合わせて考慮することが必須なんです。
「カラッと涼しく気持ちいい!」
広島の夏はこうでなきゃ!!
次回は、「KYM」で採用した換気システムについて
ご紹介します。
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by ntecj-yoko
| 2017-08-18 08:57
| 特別な家作り