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『玄関土間素材のチョイス。』

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今朝(5月9日:土)は少し肌寒い小雨模様となりました。

滑りやすいところもあろうかと思いますので

足元にご注意くださいね。



前回に続いて足についてです。

足というより、足元ですけど、

今日のような小雨でも、足元が滑りやすくなりますよね。

雨天の日にコンビニに行くと、

入り口から店内まで、ズラリとマットが敷かれてます。



コンビニの床は、強いこと、そして清掃作業を考慮して

硬めの平滑な素材になっています。

平滑であればモップで拭け汚れが落ちやすく、

業務用の掃除機に耐えうる素材ではないかな、と思います。



でも、雨天の日にはつるつるした素材は滑りやすいため、

緊急用としてマットが敷かれるわけです。



住宅で雨の日に一番危ない場所といえば、

玄関ポーチですね。



しっかりと屋根を掛けていても、

雨は横殴りで入ってくるため、

多少は床(ポーチ部分)が濡れます。

玄関内部も、濡れた靴が水を持ち込むためやはり濡れます。



ということで、

床として選ぶ素材は、

「滑りにくいもの」

が、危険防止の必須条件となるわけです。



こちらの写真は、私の自宅の玄関土間部分です。
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バリアフリーになっており、手前に見えるのは「玄関用網戸」です。

2枚の写真は、

今朝の様子ですが、

さほど濡れていないのは、ポーチ屋根のおかげなんです。

土間の床は、

「玉砂利の洗い出し仕上げ」

です。

玉砂利を混ぜて左官仕上げ後、表面を薄く洗うことで、

多少の凸凹ができるのが特徴です。



この凸凹のおかげで、滑らないんですよ。



靴裏がローファーのようなつるつる仕上げでも、

”ごむぞうり”でも滑りません。



ごむぞうり? とお思いかもしれませんが、

柔らかいゴム製の靴底は、

水分があるところでは、密着してしまい、

”浮いた”ような状態になって案外と危ないんです。




ごむぞうりは、

夏になると、お子さんが愛用される率が高いかと思います。

玄関ポーチで転ぶと、

床面が硬い素材であるため、頭を打つ、骨折するなど、

危険なんですよ。

スニーカーも同様で、

コンバース(特にオールスター)などは、

靴底のゴム素材にギザギザは入っていても

底がほぼ平らなので、水があるところでは密着しやすいと言えます。




タイル仕上げの場合は、

外用のものを選びますが、

これもあんまり一つのピースが大きすぎないほうがいいですね。

面が大きいと、滑りやすい部分が広がります。

面が小さいと、目地が多くなりそれが滑り止めになるんです。

一時、テラコッタ調(素焼きタイル風)が流行ったことがありましたが

(南欧(南プロバンス)風は今も人気がありますね。)

さすがに、国産メーカーのものは滑り止め加工をしてありましたが

本物のテラコッタは、すごく滑って危険です。

南プロバンスは、気候として雨の日が少ないのかもしれませんね。




立派なお住まいに伺うと、

御影石のしかも磨き加工がされた玄関土間にお目に掛かりますが

雨の日には、マットを敷くなどして気をつけてくださいね、

です。




雪の日の場合にも触れましたが、

家作りの際の選択結果によって

たった1日の雨天や雪の日に転んだことで、

何ヶ月も入院したり、後遺症が残ったり、

という、後々まで尾をひく嬉しくないことになるのは

家づくりを担う方としては、避けたいことです。




滑りにくく、

掃除がしやすく、

汚れが目立たない(濃い色の素材は土汚れが目立って掃除に追われます)、



玉砂利やコンクリートの洗い出し仕上げは

上記3点を満たしていると言えます。



私は、

玉砂利、コンクリート共に

洗い出し仕上げは、

左官さんの手作業の名残りが感じられることや、

見た目の佇まいも好きなんです。



玄関土間のチョイスは、

雨のこと、実用を考慮して選ぶのが大切ですね。




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by ntecj-yoko | 2015-05-09 09:17 | ちょっとしたこと

設計士yokoが主催する スタジオエンネのブログ


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