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『全館冷暖房 その3。』

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今日(4月30日)は、曇天のため少し肌寒さを感じます。

早いもので、もう4月も最終日で

明日から5月(皐月)です。



全館冷暖房について

3回目となりました。



家中がほぼ同じ温度であれば、

部屋から部屋への移動が苦にならず、

隅々まで使えることが大きなメリットです。


また、人間の健康状態にとっても、

建築物としての家の健康状態とっても、

温度差がないことは、大きなメリットなんですよ。



なんども書いてますが、

空気は温度の高い方から低い方へ移動する性質を持っており

冬であれば、リビングなどの暖房された部屋から

温度の低い北側の水回り(北に配置されているkとが多い)に

移動し、

暖かい空気に含まれた湿気が冷やされて、

「結露」

として、冷たい部分に水滴となるわけです。



これが、カビの繁殖の温床になる訳ですね。



また、意外とお気づきでないかと思いますが、

(カンのいい方はお気づきかも?)

温度差がある部屋というのは、

冷暖房エネルギーを浪費しているんですよ。



暖房したリビングに接する非暖房室の廊下があったとして、

接している壁はどうでしょうか?

室内の間仕切り壁に、

断熱材が入っていることはほぼありませんので

寒い廊下へ、リビングの暖かい空気が流れていく訳です。



これが、外との境界である「外壁」ですと、

断熱材が入っており、窓もそれなりの性能であれば熱の流出は少なくできます。

非冷暖房室は外気の影響を受け続けており、

室温を上げるにしても下げるにしても、

多大なるエネルギーを要します。

家の中ということもあって、盲点なんですが、

個別に冷暖房をするより、

「熱的境界」

を、外と室内に設定して、そこを強化しむらなく冷暖房をした方が

意外なんですが、

温熱的に快適であり、省エネでもあるんです。



外壁 + 窓 を一定以上の性能を持たせてある、ことが大前提ですが。



広々した空間は、視覚的にも心地よいものです。



また、仕切りが少ないと実際に掃除もしやすくスムーズに動けるなど

利点も多いのですが、

冷暖房エネルギーがたくさん掛かるのが難点ですね。



この辺をわかっていない

(知らないのか、興味の範疇外なのか、経験したことがないのか不明)

業界の担当者と話をすると

面白いほど話が全く通じません。

(あー、この方(担当)はわかってないなー、と判明した時点で

さりげなく話は止めますが。)




光冷暖

「そよ風」(全館冷暖房とはちょっと違いますが)

「デシカ(byダイキン)」(湿度コントロールシステム:全館換気システム)



これらのスタッフは、全然違います。

冷暖房負荷のこと、消費エネルギーのこと、施工についても

当たり前ですが、全く苦もなく話をすることができます。

同じ”言語”を共有しているってことですね。

目指す空間に到達するには、

そこに至る道への会話を成立させるため

一定の情報を基本知識として持っていることが前提条件です。




住まう人に対し、何を提供したいのか、

「光冷暖」 も 「そよ風」 も、

「デシカ」を作ったダイキンさんも、

適切な温熱環境をクリエイトし、住んでいただくこと、

快適な温熱環境がもたらす

ストレスのない暮らしが、どれほど「身体と精神」にとって

「楽」

であるかを、ちゃんと経験でも知識としても知っているからです。



エヌテックのスタッフも同様です。



温熱環境の快適さ無くして

居住空間の快適なし!



no comfort temperature + humidity !

no happy life!



恐縮ながら、

有名なコピーを下敷きにさせて頂きました。

ちょっと大げさだったかな(笑)



いや、でもかなり本気です。

温熱環境が快適でなければ、

実際に、省エネルギーもできないのです。




全館冷暖房は、贅沢品ではありません。

風も音もない「光冷暖」であれば、3ナンバーの車1台分、

「パッシブ冷暖」であれば、

ハンス・ウェグナーのザ・チェア(本物限定)を2脚分、

5ナンバーの自動車(デミオクラス)1台、

と同等の価格で導入できます。



次回は、

志を同じくする工務店のネットワークが作り上げた

画期的な全館冷暖房システムである、


「パッシブ冷暖」


について、です。





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by ntecj-yoko | 2015-04-30 10:19 | 取り組み

設計士yokoが主催する スタジオエンネのブログ


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