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『高い断熱性能がもたらすもの。』

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蒸し暑いですね~~~。

さすがは梅雨!(笑)

外の湿度は90%近いのではないでしょうか?

汗かきには一番ツライ季節です。

早く秋にならないかなー。

さて、そんな手前勝手な希望はさておき、

「断熱」の話です。

断熱の話をするとき、本来は「気密」とセットにすべきなのですが、

それはまた別途。

断熱を強化するのがおススメです!というと、

「夏に断熱?!」

的なイメージをお持ちの方も多いようですね。

断熱=冬(ダウンジャケットを着ているような) のイメージが強いからでしょう。

もう猛暑が言われて随分になりますが、夏の暑さを防ぐには断熱は欠かせません。

では、断熱性の高さが住まい手にもたらすものは一体何か?

「暖房と冷房の効きがよくなって省エネになるんでしょ?」

そうなんですが、

それは恩恵の一部であって、実はもっと他にもメリットがあるのです。

家の外周部(外皮(がいひ))を高い断熱性とすることで、

家中の温度差を少なくすることが出来ます。

断熱性能を高めることで、どこへ行ってもあまり温度差がない状況を作ることが

出来るわけです。

「ヒートショック」の防止になるだけでなく、移動のストレスが激減します。

冬の朝(もしくは夜)暖房されたリビングから北側の脱衣やトイレに向かうブルーな気分は

身に覚えのある方が多いのではないかと思います。

ホテルに泊まっていつも感じるのが、(いや本当は感じないのが)

移動のストレスの無さです。

基本的に、ホテルは全館冷暖房(空調)がされておりどこへ行ってもも同じ温度です。

温度差を意識することなく(無意識で)移動し、入浴したりトイレを利用できます。

あの温度差がない空間は「楽」です。

住宅であのような状態を実現するには、高い断熱性能が絶対的な条件となります。

冷暖房が完備されていてずっと快適温度に保たれていることに

エネルギーの無駄使いというか、罪悪感を持っている方も多いのではないかと思いますが、

「我慢強さの上に成り立つ省エネ」

は、本当に正しい省エネではないような気がします。

設備が消費するエネルギーの無駄使いは確かに無駄に感じるかもしれませんが、

消費エネルギーが少なくて済むようにしておけば、快適でありながら省エネになります。

最高温度が35度を超えるような猛暑が当たり前となった夏では、

外部の熱を室内に出来るだけ入れないようにして、室温上昇を抑え

冷房が効きやすい状態を作っておくことです。

技術革新により設備機器類は数年前より消費エネルギーが格段に少なくなりました。

家はどうなのでしょうか?

真夏の日中、断熱(&気密)の甘い家で、

高温になった外気の影響を受けつつ高性能なエアコンを稼動させても

窓から壁からあらゆるところから熱は容易に室内に進入し、室温の上昇に繋がります。

熱は高い方から低い方へ移動する性質があります。

よって夏は外の熱が室内へ侵入しやすく、冬は室内の暖かい空気が外へ。

外へ出た分は補おうとしてまた外から室内へ入ってきます。

暖かい空気は上に上昇し、冷たい空気は下に溜まるのはご存知のとおり。

前も書きましたが、真夏に熱風となった風を取り入れての採涼には限界があります。

広い家にしたのに、暑くて(寒くて)使っていないところがあったり、

家の中の移動に苦痛を感じたり・・・

温度によって人の行動も制限されているわけです。

高い断熱性能を持たせた家は、家があり続ける限り温度による不快と不便を減らし

様々な恩恵をもたらしてくれます。

なので、断熱って冬のことだけでなく夏も重要なんです。





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by ntecj-yoko | 2014-07-15 17:28 | 取り組み

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