人気ブログランキング | 話題のタグを見る

『建てた後から始まる、を考える。採涼  その4』

『建てた後から始まる、を考える。採涼  その4』_b0122502_1648322.jpg

いよいよ、中国地方も入梅しました。

今年の梅雨はどうやら長いらしい・・・

です。

昨日は大阪へ行っておりましたが、

夕方に急な豪雨に遭遇し、天気の急変がイマドキらしい

と、変な関心をしておりました。

さて、今時点(午前10時半頃)で

エヌテック事務所の湿度は70%、室温は25.2度です。

さて、雨天続きで困ることの筆頭は洗濯物ではないかと思います。

外に干しても高い湿度もあって水分が蒸発せず、

乾きません。

室内に干すと、湿気が家中に充満するため、

やっかいなカビの原因となってしまいます。

でも、洗濯物は毎日出るし・・・

前回まで「湿度コントロール」の難しさを書いてきましたが

もしかしたら一年中で一番「快適にするに難しい」季節は

梅雨かもしれません。

湿気はもちろんのこと、暖房が欲しいくらい肌寒い日もあれば

暑くてムシムシの日もあります。

気まぐれに?変わる天気に振り回されているわけですが、

そんな中でもどうにか快適に過ごしたいですよね。

前にも書きましたが、蒸し暑い(湿度が高い)のは

自然の力利用のパッシブデザインではお手上げです。

呼吸すると言われている素材の力を過信するのも?であって

(繰り返しますが、自然素材がダメというのではなく

それだけで、湿気を全て適切にコントロールするほどの期待を

するのは?ということです。)

エアコンの除湿機能や、除湿機、デシカなどの設備を

適度に利用するのがおススメです。

余談ですが、洗濯物については計画当初から通年で

どこに干すのかを考えておくことが大切ですね。

高温多湿の梅雨~夏を持つ日本で家を建て暮らすには、

「涼しく感じて夏を過ごす。」

には、

日射を入れない(夏は入らず冬jは入る)、

外部で日射を遮蔽できるようにする、

湿気を取り去ることが出来る設備を備える、

湿気を発生させたらすぐに排出できるようにしておく、

高温多湿の外気が入りにくい構造にしておく、(気密)

などなど・・・

我慢をすれば省エネになるというわけでもないわけで

窓を開けて涼しい風を入れたつもりが、

高温多湿の熱風を招き入れて結果より暑くなったり

エアコンを点けずに扇風機の方が電気代が安いjかも?と、

実はその方が電気消費量が多かったり、

エアコンより電力消費量の多い家電製品を使い放題だったり、

何とか省エネに快適にしたいと思っているのに

ポイントがずれているかもしれません。

窓を開けられる場所なのかどうかも含め

周辺環境を考慮して、

利用できるものとそうでないものを見極める、

洗濯物など日々の暮らしの泥臭い部分の処理も重要。

本当にバルコニーに干すのが正解なのか、

建物の「計画時から」考えておかなければならないことがある

わけです。

中間期が短くより暑く長くなったように感じる湿度の高い夏、

寒い冬には家の中での温度差が年々耐え難く、

人によって見た目の好みは違えども、

温度湿度に対する感じ方には大差がないのが実際です。

で、やっぱり、適切な温湿度の中にいるのが「快適」であるのは

間違いありません。

何となく涼しそう・・・

という、イメージに惑わされず、

気候と建築、素材、設備の特性をクールに考えて、

快適に省エネに夏を過ごせる家と暮らしを手に入れて下さい。







エヌテックのホームページ・イベント情報 ← はこちらから!
by ntecj-yoko | 2014-06-07 09:35 | 取り組み

設計士yokoが主催する スタジオエンネのブログ


by ntecj-yoko
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31