『建てた後から始まる、を考える。採涼 その1』
2014年 05月 28日
徐々に外気温が上がって来ましたね。
広島市内も、午後になって27℃を超えました。
今日は、28℃まで行きそうですね。
さて、除湿に続いて「採涼」についてです。
真夏に涼しさを得るためにどうすればよいかですが、
ご建築前であれば、建築で備えることが可能です。
「軒」「庇」で建物に影を作ってやり直射日光が当たるのを防ぎます。
また、高温の外気、日射を室内に入れないことが、
室内を暑くしない(室温上昇を防ぐ)ための絶対条件ですから
”外部で”日射をシャットアウトする「スダレ」などを取付するものとしても
大いに活用できます。
が、イマドキの家を見るにつけ「庇なし」「軒も出ていない」ことも多く、
直射日光の直撃を受けているのを見ると、他人事ながら、
「うわー、暑いだろうなあ・・・。(汗)」
と、余計な心配をしたりします。
熱をカットするカーテンも役に立つことは立ちますが、
やはり一旦入ってしまった熱は室温の上昇に一役買うことになります。
高価な(日射遮蔽用の)カーテンより、安くて交換がしやすいスダレで
日射を外部でシャットアウトする方が、割安で、しかも効果的です。
断熱性能の劣る窓、外部遮蔽が出来ない設え、
気密性能の低い建物、であればあるほど
建物の隙間や窓から熱が入り放題となり室温が上昇します。
入った熱を取り去るためエアコン冷房をガンガン効かせるしかありません。
無防備な家は、高気密高断熱になっているほど、省エネにはなりません。
で、エアコンをガンガン使うために太陽光発電で電気を作って使います・・
という、ことになるのかも?
太陽光発電は真夏の日中にたくさん発電しますから、
たくさんエアコンを使う真夏と非常に相性がいいのは事実です。
しかし、太陽光は設備であって電気は作りますが涼しくはしてくれません。
新築時に建築で備えることが出来るのなら、まずは軒や庇といった
建築で出来る部分をキチンと押えておき、
軒、窓上庇(南の日射用)、タテ庇(東西の日射用)を備えた例↑
(GingerHopuse)
最小限の太陽光発電で、効果的にエアコンが効くようにした方が、
結局はお得でなおかつ快適性も高いのです。
PVでもエアコンでも、設備には一定の寿命が必ずありますが、
建築はそこにある限り使い続けることが出来るのです。
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by ntecj-yoko
| 2014-05-28 15:52
| 取り組み