『建てた後から始まる、を考える。冷房 その5』
2014年 05月 13日
昨日の雨も上がり、
今日は、外気温が27℃になるという
”夏日”の予報が出ていましたね。
あと半月もすれば衣替えもあり、いよいよ夏の準備本番です。
さて、冷房について考える、も5回目となりました。
あの3.11の災害で原発の事故があってから、
夏の電気消費が問題視され始めたかと思いますが、
そもそも、夏の冷房で電気を使うのがそれほどダメージが
あることなのでしょうか?
ダメージ = 電気消費量が多い = 電気代が高い
ということですが、
年間で考えれば、暖房や家電の方が冷房の消費電力を
上回っているのはご存知でしょうかね?
冷房(エアコン)を点けず扇風機で我慢し、
テレビやPC、ゲーム機、調理家電・・・を使う方が、
実際は電力を消費しているんですが、
(古い扇風機は、結構電気を食ってます!)
何となく、イメージで「エアコンは良くない?!」という風潮が
あるような気がします。
実際に、本気で電気の省エネをするなら、
エアコンを点けて涼しくし、テレビ他の家電製品を使わないように
するのが健康的にもおススメのやり方です。
特に、熱を発する家電製品は電気喰いですから省エネには要注意!
具体的には、オーブントースター、電気ポット、炊飯器、IHヒーター、
電気湯沸し、食器洗浄機(湯沸しタイプ)などです。
案外電子レンジはそうでもないんです。
猛暑(高温多湿)の中、エアコン冷房を我慢した挙句に体調を崩しては
元も子もないですからね。
例えば・・・・・
外気温が35℃として、室温が30℃あったと仮定します。
室内で過ごす適温である、28℃~26℃位にするには、
2℃~4℃程度熱を除去出来ればOK!
暖房の場合、外気温が5℃として室温が10℃だったとします。
適温の18℃(←これは実際には寒い!)~22℃位まで
室温を上げるとなると、8℃~12℃の熱が必要になります。
冷房を必要とする機関を、7月~9月末までとすると約3か月間、
暖房は、12月~3月末までとすると約4か月間、
暖房の方が期間が長く、多いエネルギーを必要とします。
が、何故か暖房はそう悪く言われてませんよね?
エアコン冷房を必要とする期間は暖房より短く、
消費エネルギーも暖房より少ないのが実際なのです。
「エコハウスのウソ」(P19)に記述がありますが、
体毛がなく熱を逃がしやすいように出来ている人間は、
”夏に特化した身体”を持っているそうです。
汗を発散させやすく(湿度を低く抑えるのがコツ)、
少しの冷房で涼しく感じるように建物を備えてやれば、
猛暑も省エネで快適に過ごし、夜もぐっすり寝て
夏を元気に楽しめると思いますよ!
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by ntecj-yoko
| 2014-05-13 10:37
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