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『自然エネルギー利用について。②』

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今日の午前中はお引き渡し後8年目に入った

廿日市市のU様邸にお邪魔しておりました。
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晴天もあってOMソーラーが稼働しており

屋根から取り入れた暖かい空気が床に送られ

補助的暖房(灯油ストーブ)はあったものの

家全体がほんのりあたたかく、

室内の湿度&温度も適切で、とても快適でした。

夏のお湯取りも相変わらず好調だそうです。

ただし、OMソーラーだけでこういう快適状態が

実現出来ているわけではありません。



『自然エネルギー”利用”』は、

暮らしにおいて、人が必要とするエネルギーである、

”暖房””冷房””給湯””採光”を

可能な限り自然エネルギーで”賄おう”、というものです。

賄う = 補助的な位置づけ  

ということです。


家づくりを計画する際、

ベーシックなエネルギーは、電気・ガス・灯油など

2次エネルギーで確保しておき、

立地条件を把握した上で


① 太陽の熱 = 暖房、給湯

② 太陽の光 = 発電、照明

③ 風(通風) = 採涼、換気

(雨 = 水として利用もありますね)


を組み合わせて利用する計画を立てるわけです。

これが「パッシブデザインの設計手法」です。

(くどいようですが躯体を高性能にすることが大前提です)


自然のエネルギーは人に本質的な快適さをもたらしつつ

2次エネルギーである電気・ガス・灯油の使用量を

減らす『省エネ』に役立ちます。


今後はどうか分かりませんが、

自然エネルギーは

2014年の今現在、日々の暮らしにおいて

安定的に確保できるエネルギーには成り得ていません。


主役ではなく、”結構目立つ”(?)脇役です。
 

自然エネルギーの最大のメリットは、

何もしなくてもそこに存在していることであり(無料)、

最大のデメリットは、

安定的に確保できない、ことです。


今日晴れたから明日も晴れる…ってわけに行きませんし

風はもっと難しくて、

今日こっちから吹いたから一年後の同日も同じ方法から吹く…

ってことは約束されていません。



しかし、①でも書いたように自然エネルギーは

人に本質的な快適さをもたらし、

(照明器具がどんなに進化しても、太陽の灯りには適いません。)

快適性を確保しつつ、人工的なエネルギーの削減(省エネ)に

役立つことは間違いありません。


自然エネルギーのメリット&デメリットを理解し、

2次エネルギーとの使い分けを考慮の上、

家づくりと暮らしに取り入れる必要があります。






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by ntecj-yoko | 2014-02-22 14:14 | ちょっと注目

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