『自然エネルギー利用について。②』
2014年 02月 22日
今日の午前中はお引き渡し後8年目に入った
廿日市市のU様邸にお邪魔しておりました。
晴天もあってOMソーラーが稼働しており
屋根から取り入れた暖かい空気が床に送られ
補助的暖房(灯油ストーブ)はあったものの
家全体がほんのりあたたかく、
室内の湿度&温度も適切で、とても快適でした。
夏のお湯取りも相変わらず好調だそうです。
ただし、OMソーラーだけでこういう快適状態が
実現出来ているわけではありません。
『自然エネルギー”利用”』は、
暮らしにおいて、人が必要とするエネルギーである、
”暖房””冷房””給湯””採光”を
可能な限り自然エネルギーで”賄おう”、というものです。
賄う = 補助的な位置づけ
ということです。
家づくりを計画する際、
ベーシックなエネルギーは、電気・ガス・灯油など
2次エネルギーで確保しておき、
立地条件を把握した上で
① 太陽の熱 = 暖房、給湯
② 太陽の光 = 発電、照明
③ 風(通風) = 採涼、換気
(雨 = 水として利用もありますね)
を組み合わせて利用する計画を立てるわけです。
これが「パッシブデザインの設計手法」です。
(くどいようですが躯体を高性能にすることが大前提です)
自然のエネルギーは人に本質的な快適さをもたらしつつ
2次エネルギーである電気・ガス・灯油の使用量を
減らす『省エネ』に役立ちます。
今後はどうか分かりませんが、
自然エネルギーは
2014年の今現在、日々の暮らしにおいて
安定的に確保できるエネルギーには成り得ていません。
主役ではなく、”結構目立つ”(?)脇役です。
自然エネルギーの最大のメリットは、
何もしなくてもそこに存在していることであり(無料)、
最大のデメリットは、
安定的に確保できない、ことです。
今日晴れたから明日も晴れる…ってわけに行きませんし
風はもっと難しくて、
今日こっちから吹いたから一年後の同日も同じ方法から吹く…
ってことは約束されていません。
しかし、①でも書いたように自然エネルギーは
人に本質的な快適さをもたらし、
(照明器具がどんなに進化しても、太陽の灯りには適いません。)
快適性を確保しつつ、人工的なエネルギーの削減(省エネ)に
役立つことは間違いありません。
自然エネルギーのメリット&デメリットを理解し、
2次エネルギーとの使い分けを考慮の上、
家づくりと暮らしに取り入れる必要があります。
エヌテックのホームページ・イベント情報 ← はこちらから!
by ntecj-yoko
| 2014-02-22 14:14
| ちょっと注目