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『家は健康の土台。その6”断熱気密”』

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いや~、昨晩から本格的な寒さに突入しましたね。

八本松の朝は、うっすら屋根に雪がありました。

さて、先日12月12日(木)に

「硝子繊維協会」さん主催のセミナーがあり、

前先生(東京大学)が講演をされるということで行って来ました。

(全国のエコハウスの調査をされた内容がすごく面白い!)

前先生のお話は業界人にとって分かりやすく面白く、

しかも、実証を元にされているため、具体的です。

笑いつつお話を聞き、スライドを見ておりましたが

1時間15分はあっという間!

終始「断熱気密の重要さ」を強く再認識させられました。

正しい知識で正しく工事を行うことの大切さについてもです。

先生のお話中にも、「家と健康」に触れた場面がありました。

こう寒くなってくると実感でご理解を頂けることと思いますが

皆さんの家の暖房冷房の効きの良し悪しは、

個人個人のオカネと健康の問題でもあり、

日本のエネルギーや健康保険=国の問題でもあるのです。


前先生のお話の中で

「建設業界の方は、木造、木に対する想いは人一倍なのに

断熱気密に対するアレルギー?が未だに根強くありますね。」

というような内容がありました。


「断熱気密(高気密高断熱)をすると、木が腐る。」(え?)

「昔の人なしで過ごしていたから必要ない。」(快適の否定?)

「気密断熱はほどほどでいい。」(マジですか!?)


などは私もエンドユーザーさんを通して聞きます。

どれも、正しい知識不足であり唖然とすることなのですが、

特に三番目は、唖然を通り越してプロとして最悪かもしれません。


断熱がされていないと寒いんだろうな、は、予想がつきますが、

気密がどうして必要なのかイマ一つ分からない方も多いようです。


「気密 = 外気の流入を防ぐ」(冬の場合)


ことです。

寒い日、室内でエアコン暖房をしたとします。

吹出される暖かい空気は軽いため上昇し天井付近に溜まります。

その分冷たく重い空気は下に溜まります。(足元が寒いのはこのため)

気密が甘い場合、温かい空気は天井から抜けて行き、

その分を補うため隙間から外部の冷たい空気が侵入してきます。

冷たい空気 = 重い ため、やはり足元に滞留します。

この繰り返しで、いつまでたっても部屋全体が温まることなく

寒さは解消されず、暖房を追加することになるかもしれません。

(暖房の追加 = ホットカーペット(足元対策)など)


断熱と気密はセットで行う必要があるのです。


外部の影響を受けにくくする

= 断熱

室内の熱(冷気)を逃がしにくくする

= 気密


気密は、風船をイメージして頂くと分かりやすいかもしれませんね。

膨らんだ風船に小さい穴があると、徐々に空気は抜けて行きます。

気密が甘い家は、これと同じです。


室内の「温熱環境を適切にする」ことは、

断熱気密の知識があって初めて可能になります。


どんな素晴らしい暖冷房設備であっても、家の性能あってのこと。


先ずは、家(建築)に適切にコストを掛けて下さい・・・

これは、前先生のお話にもありました。

全く同感です。


断熱一辺倒だった、これまでの基準から、

平成25年基準は、「一時消費エネルギー」が基準となり、

一年を通してのエネルギー消費が問われます。


では、どれだけやればどうなるのか?を判断するために

「数値」

が必須となるわけです。





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by ntecj-yoko | 2013-12-14 14:03 | 取り組み

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