人気ブログランキング | 話題のタグを見る

『家は健康の土台。その2"清潔"』

『家は健康の土台。その2\"清潔\"』_b0122502_1648322.jpg

東広島市では外気温が氷点下になった今朝です。

いよいよ本格的に寒さが身に染みるシーズンですね。

さて、「家は健康の土台」の続きです。

何度も書いているように、「健康」と「家」の関係は

建材によるダメージというネガティブなイメージが

よく知られています。

建材などから発散される物質は「空気質」(吸引する空気)に

関係があり、今でも重要なポイントです。

化学物質は建材からだけでなく、家具、家庭用洗剤などからも

発散されていて、そこも要注意点です。

建材には気を使われる方が、家具や洗剤には無頓着であったり

するケースもお見受けしますので、

「気密性が高い家」

の場合は、空気質に対して幅広く意識を持って頂きたいですね。


さて、ちょっと前のニュースで見ましたが、

「柔軟剤による香りで気分が悪くなった」

というのがありました。


最近、洗濯後の衣料をポンとたたくと良い香りがする、

柔軟剤がCMで流れ、売られていますね。


どういう仕組みで香りが立つのかは正しく分かりませんが、

体臭がさほど強くなく、全身をお湯に浸かる習慣がある

清潔好きのい日本人には、

「香り」の習慣はあまり一般的でないように思います。

源氏物語などには、ストーリー上香りが重要な鍵となって

登場しますが、

平安時代には入浴自体が日々の習慣ではなかったからでしょう。

私も個人的に、どっちかと言うと余計な香りは苦手な方です。



「清潔」

の概念が日本人ほど強い人々はいないと聞きますが、

家の中でもそれは表現されています。

「上がり框(かまち)」

がその一つ。
『家は健康の土台。その2\"清潔\"』_b0122502_9533215.jpg

”シオジ”框、”クス”の式台、床は”吉野杉”(「檪」より)

玄関と床の部分の境界に位置する「框」はただの見切り材ではなく

外の汚れを家に持ち込まない意識の表れでもあるのです。


以前、海外に赴任していた友人家族宅を訪ねた際、

靴で室内にあがる現地(そこはドイツとベルギーでした)に馴染めず、

玄関にマットを敷いて「框」の代用にして、

(つまり、外部と内部をそこで区分して)

靴を脱いであがり、スリッパで生活していましたね。


皆が皆そうではないかもしれませんが、

”身についた習慣”はなかなか変えられないもんだなあ・・・

をつくづく実感した一コマではありました。


そして、靴を脱ぐということは、

裸足になるということであり、

靴では気付くことがない

素足で触れる部分への繊細な意識も生まれるということです。



『HOUSE VISION』の本にも出てきますが、

”清潔”は、病気に対する備えでもあり、

家の気密断熱が進めば進むほど

今後、家の重要なテーマとして

より様々に家中の内外に関わってくると思います。





エヌテックのホームページ・イベント情報 ← はこちらから!
by ntecj-yoko | 2013-12-01 09:48 | 取り組み

設計士yokoが主催する スタジオエンネのブログ


by ntecj-yoko
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31