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『風もなく、音もなく…。その2』(光冷暖)

『風もなく、音もなく…。その2』(光冷暖)_b0122502_1648322.jpg

今朝は冷え込みましたね。

晴れていたので、放射冷却が起こったようです。

徐々に冬の足音が聞こえてきます。

(その前に、紅葉が見たい!)

さて、温熱環境を整えることについて、

「家を作るなら、

子供たちをのびのび走らせてあげたい。

親戚、友人たちが集える広い空間が欲しい。

吹抜けの楽しさ、広がりを取り入れたい。」

などなど、新しく始まる暮らしにおいて夢が広がりますよね。

広くて大きな空間は、誰しも憧れる夢の一つです。

で、ご存じのように、広くて大きな空間は

「寒いらしい。(実際に寒い。)」

(暑いらしい、と言うご心配はあまり聞きません。)

一年のうち、11月頃~4月初旬まで寒いわけですから

寒さに対し、暖房をどうするかは重要な課題です。

で、同様に暑さに対してもしっかりと考えておくことも重要です。

前回、エアコンについてあれこれ書きましたが

暖房の手法として、エアコンの他に


A「ストーブ(薪、ペレット、灯油、ガス、電気など)」


B「電気系orオイルパネルヒーター」


C「床暖房(熱源=ガスor電気)」


D「パッシブデザインによる太陽熱利用」


があります。


D=日射熱利用は、お天気次第という点がデメリットですが、

家づくりをする際、建築として

基本中の基本、ここは必ず押さえておく必要があります。

日中の太陽熱を十分に取り入れられるように窓などを配慮しておき、

蓄熱も併用することで熱をフル活用できます。

(採光により、照明エネルギー低減にもなります。)



ちょっと余談になりますが、

「パッシブデザイン」は、ただの気分的なものではなく、

日射熱利用&蓄熱による暖房エネルギーとして、など

リアルに実感としても合理的な手法であり、

建築を計画する際に、設計の基本としてあるべき手法でしょう。



さて、本題に戻ります。

数々ある暖房のうちから何を選択するか、となった際に、


「面倒くさくないもの」(面倒だと長く続かないから)

「確実に暖かいもの」(暖が不足すると困る)

「お金が掛らないもの(特にランニングコスト)」


などを考えた上で選ぶわけですが、

どんな暖かさを求めるか、も重要な選択肢となります。


常々、私は「風が来ないもの」が望ましい、と思っていました。

じんわりとした空気の暖かさに、体全体が包まれるような

そんな温熱環境であれば、芯からリラックスできます。


また、ホコリが舞わずくしゃみも出ません。


もうひとつ、家中が全部暖かいといいな、も希望です。


ご存じの「ヒートショック」(温度差が原因のストレス)もですし、

最も暖が欲しいはずの、脱衣室、トイレは大抵の場合、

北側に位置するよう設計されていて寒いのが当たり前です。


「ストレス」


これを出来るだけ感じない温熱環境が出来ないか、

広くのびのびした空間であっても、

風が来なくて、

面倒くさくなくて(面倒くさがりでも継続可能)、

ホコリも舞わず、結露の心配もなく、

家中どこも全部暖かく(涼しく)、

天候に左右されず、

通年で使えるもの(器具の出し入れ入れ替え無し)・・・・・



実は、お客様からこういう正直なリクエストがあったんです。






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by ntecj-yoko | 2013-11-05 10:52 | 取り組み

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