『通風の注意。』
2013年 06月 12日
予想されていた台風も来ず、
曇りの予報でしたが、今のところ晴天。
今日も真夏並みに暑い!日になりそうです。
6月でこうも暑いと、真夏が思いやられます・・・。
皆さんは、猛暑をどのように過ごされていらっしゃいますか?
エヌテックは、建物を計画する際に「パッシブデザイン」の
手法を取り入れています。
そこにある自然の力を上手く利用しよう、というもので、
夏には、「通風」での「採涼」により冷房エネルギーを減らす
快適と省エネの一挙両得が有効です。
あ、通風には「換気」も期待できますね。
皆さんもそうだと思いますが、私も家の中に風を入れるのが大好き。
実際に涼しいですし、風が通り抜ける清々しさは格別です。
澱んだ空気が一一掃されるようで(実際、されます。)
心地良いです。
お住いの計画の際「風通しの良さ」をご希望される方が多いのも
納得です。
そんな、気分的にも実際にもメリットが多い「通風」ですが、
真夏だけはちょっとご注意!
ある程度の街中であれば特に要注意なのですが、
周囲の道路がアスファルトで舗装されていたり、
コンクリート土間の駐車場があったりすると、
外気温が日中35度近くまで上昇していた場合、
道路や駐車場の表面温度はとんでもないことになっています。
そこを通ってくる風は、「熱風」といって差し支えないほどで、
この熱風を室内に入れるのは、避けた方がいいです。
(くれぐれも真夏の日中の場合ですよ。)
高気密高断熱化されたお住いであればあるほど、
熱風と化した風を室内に入れてしまうと、
室温上昇の原因となって、入ってきた熱を取り去るのに、
多大なる冷房エネルギーを必要とし、
省エネどころが「増エネ」となってしまいます。
ということで、真夏における『高気密高断熱住宅』の正しい
快適な暮らし方は、
① 日中は窓(高性能なものに限定)を占めて外の熱を入れない。
(無理せず、エアコン冷房を使って下さい。
設定温度が高めでも効きが良く効果が持続するはずです。
もし、除湿が出来ればそれもご利用ください。)
(暑さを回避するだけでなく、せっかくの真夏の強烈な太陽熱を利用して
お湯を取ると給湯エネルギーがかなり減らせますよ!)
② 太陽が沈み、外気温が下がってきたら窓を開けて外気を取り入れる。
↑ ここでガッツリ通風して下さい!
③ 温度が下がった外気を取り入れることで、採涼+換気が可能。
です。
通風の前に、最も熱的に弱点である「窓」から
強烈な日中の(高温の)日射が入ってこないよう
外部で遮蔽をすることが、室温上昇を防ぐ大前提です。
適切に高性能な躯体も欠かせせん。
(屋根・壁・天井からの熱侵入を防ぐのは高性能躯体です。)
簾、グリーンカーテン、雨戸、シャッター、タープ…
今、外部遮蔽部材もいろいろありますから、
ライフスタイルに合ったものをチョイスしてご利用下さい。
これから夏を迎えるに当たり、暑さとの付き合い方、
猛暑の夏を快適に過ごす参考にして下さいね。
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by ntecj-yoko
| 2013-06-12 11:20
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