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『快適は”建築”で作る。その2』(Ginger House)

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さて、「快適は建築で作る」の2回目です。

断熱性能を高めることで冬は温かそう…は、

”イメージ”だけでも何となく掴めますよね。

でも、夏がよりいっそう暑そう!

というイメージもあります。

夏の「涼」を得る最大のポイントは、35度超えにもなる外部の熱を

「建物の中に入れないこと」、とにかくこれに尽きます。

なんで暑いかというと、熱が室内に入って来るから、室温が上昇するわけで、

断熱性(保温性)が高いと、入ってきた熱が抜けにくいということを

きちんと分かっていれば「涼しさが長持ちする」メリットを

最大限活かして快適さを作ることが出来ます。

夏の対策としては5点あります。


①建築物自体で熱をシャットアウト!⇒断熱性を高める

②熱的に弱い部分である「窓」から入る熱を減らす。⇒窓を高性能なものにする

③建物を出来るだけ日陰にしてやる。⇒軒や庇などの建築的配慮をしておく

④外気温が下がったら、風を入れる。⇒むやみに「昼間に通風しない!」

⑤外部で熱をシャットアウトする!⇒これが最大のキモ!!


住まい手様にやって頂くのは、④と⑤の2つだけ。

しかも、大層なことではなくお子様でも出来る簡単なことです。

あとは全て建築的配慮であり、つまり建築時にちゃんとやっておかないとダメ

ってことです。


よく、ネットなどで見掛ける

「高気密高断熱の家は夏が暑い!」

というのは、猛暑の熱を室内に入れない建築的配慮が欠けているからです。

軒も窓上庇もスダレなどの配慮もなく、直射日光が窓を直撃している家を

お見かけしますが、あれじゃ暑くなって当たり前。

あまりに知識がなさすぎます。

断熱性を高めることは、一念を通してメリットが大きいですから

省エネルギー的にも、快適のためにも、やはり欠かせません。


夏にエアコンなしで過ごす家などのキャッチコピーもお見かけしますが、

これもあり得ませんねー。

周囲を緑に囲まれた立地条件であれば可能ですが、

道路、建ち並ぶビルや建築物に囲まれ、エアコンの排熱にさらされている

街中では、エアコン(冷房)なしで過ごすなど、おススメできません。

室温を上げないように工夫した後、適切に使うのがエアコンの正しい使い方。

暮らしのエネルギー全体から見て、冷房に要するエネルギーの割合は

なんとたったの2%!なんですよね。

(エネルギーコスト的には給湯の方が多大なる影響ありです。)

冷房を我慢した挙句に苦しい夏を過ごすより、適切に使って元気に乗り切った方が

ずっとクレバーです。

とにかく、イメージ先行ではなく、きちんと知識を得ること、

エアコンなどの設備は後からどうにかなりますが、

建築的配慮は建築時しかできないのです。







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by ntecj-yoko | 2013-02-07 11:28 | 取り組み

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