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『洗濯物干し場一考。』(大竹市・O様邸)

『洗濯物干し場一考。』(大竹市・O様邸)_b0122502_1648322.jpg

何だか蒸し暑さがなかなか解消されませんが、

夜の虫の鳴き声も日増しに増え、

着実に秋の足音は聞こえているように感じます。

さて、9月22日(土)、23日(日)で完成見学会を開かせて頂く

O様邸こと「ki-bako Weiss」は完成まであと少しとなりました。

今回は、洗濯物干し場について考えてみたいと思います。

こちらの写真は、某所へお打ち合わせに向かう途中撮らせて頂いたもの。
『洗濯物干し場一考。』(大竹市・O様邸)_b0122502_9183745.jpg

ご注目を頂きたいのは、お住まいそのものでなく

「洗濯モノが干してある場所」です。

当日は曇りだったにも関わらず外に干してありますね。

もしかしたらその日だけそうだったのかどうかは不明ですが・・・

バルコニーに物干し金物があるので、

ここ(バルコニー)に干す想定がされていたことは分かります。

よく、リビングから洗濯モノが見えない方がいいので、

バルコニーを作りそこに干します、という話を聞きますが、

確かに(好みもありますが)見えない方がベターかもしれませんね。

が、好みに関わらず、洗濯モノは毎日一年中洗濯モノがなくならない限り

永遠に干さなければなりません。

(雨天など天候によって緊急の場合の乾燥機使用もありますが、

あくまでも日常的には干す方が多いですよね。)

とすると・・・

脱水したとはいえ、水分を含んだ「重くなった洗濯モノ」を家族分抱えて

2階のバルコニーまであがり、干し、終わったら降りる・・・

を、奥様(旦那様)は日々繰り返しになるわけです。

夕方、今度は乾いたら取り込み作業が待っています。

また2階まで上がり取り込み、たたみ、アイロンを掛け、収納する。

(たたむ、収納、アイロン掛けは、1階で行われることが多い。)

赤ちゃんや小さなお子様がいらっしゃる場合は、様子も気になり

目の届かないところでゆっくりと干すのも難しい。

・・・・・・・

よく、平面計画上の「家事動線」ということで、

キッチンと洗面脱衣(ここに洗濯機があることが多い)の動線を気にされる方は

多いかと思いますが、

その先の動きである「干す」「たたむ」「納める」ことを

家事動線に含めているケースが少ないような気がします。

あくまでも、私個人の勝手な想像ですが、

こちらのお住まいの場合、当初は2階バルコニーに干していたけど、

(バルコニーっていいんですけど、風あたりがイマイチかな~~。)

実際暮らし始めたところ、日々の重労働=1階から2階への往復や

お子様への配慮などの積み重ねの結果、

1階(しかも外=日当たり&風通し良し!)に干すようになられたのでは?

と。

何故なら、この日は曇りでお天気がイマイチなのにも関わらず

屋根付きのバルコニーに干さず、あえて?外に干してあります。

で、洗濯モノって、日当たり風通し良く雨が降ってもOKな場所に干したい!、

となると、南側か西側など、になりますよね。

くつろぐ場所であるリビングから洗濯モノが見えないようにしたいよね、

でも、リビングも日当たりの良い南に面することが多いため、

その解決方法として、

「バルコニーに干す。(南に向いていてリビングから見えない)」

という結論になることが多いんだろうと思います。

で、実際に暮らしが始まると、

その往復がもたらす重労働は思ったより過酷なため、

写真のようなところ(1階)に落ち着いていらっしゃるのを

見かけることは、実は少なくありません。

当初の計画時から、洗濯物干しは家事の中でも重労働であることを認識し

でも、見えないと言う気持ちにも配慮して干し場を考えておく必要があります。

O様邸(ki-bako Weiss)は、洗濯機のある脱衣室に勝手口を設け、

出てすぐのところにデッキがあり屋根付き干し場があります。
『洗濯物干し場一考。』(大竹市・O様邸)_b0122502_919079.jpg

ここは「西側」に位置し、午後の強烈な日差しによって乾かすと言う作戦?です。

もちろん、リビングからは全く見えません。

もしも、小さなお子様が泣いていたりすると、声も聞こえるし

すぐに駆け付けることも出来るので、安心です。

デッキは室内の床と段差が少なく、上がり降りもありません。

(外用つっかけがあればOK)

こちらは、去年2011年のお引き渡し安佐北区K様邸の洗濯物干し場。
『洗濯物干し場一考。』(大竹市・O様邸)_b0122502_9204860.jpg

やはり、西日がバッチリ当る場所に屋根付きで作りました。

ただ、敷地や周囲の条件によってなかなか全てが解決するのが難しい時は、

「最短距離で干せる」(家事労働の軽減)と「お子様の安全」の2つを

最重要ポイントに考えて干し場を決めご提案します。

「洗濯機のある階に干す」(取り込む~収納まで)がエヌテックの基本です。

たかが洗濯モノ、されど洗濯モノ…

お仕事をお持ちの奥様も、専業の奥様、そして旦那様にとっても

洗濯は洗濯機がやってくれますが、干すのは未だに人の手が必要です。

食事はいざという時、コンビニや外食、宅配があるけど、

さすがに洗濯モノは下着類まで全て”クリーニング”ってわけには、

いかないですからね~~~。






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by ntecj-yoko | 2012-09-09 09:28 | ちょっと注目

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