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『Compact Haus(コンパクトハウス)』番外編

ここ何回か、ワタシの想う家のあり方について、アレコレ勝手なことを書き綴っております。

いつも(ほぼ毎日)楽しみに拝見しているブログ、

OMソーラーの家 Aiba style」で、興味深いことが書かれてましたので、

ちょっと番外編、ということで。

今回の内容は、「都庁」のコーキングのハナシから展開されていて、なかなか興味深いです。

ワタシも、同感だな~~、と思ったのが、「将来のメンテナンス費用」のこと。

家を建てる時、将来のメンテナンスにどのくらい掛かるのかな?とか、

ランニングコストは実際どうなんだろう?と、”少し”は考えても、それを大切に考える人は

少ないのかも?って感じてます。

↓こちらの写真は、昨日「住まい手さんの家見学会」を開かせて頂いた東広島市Sさま邸です。
『Compact Haus(コンパクトハウス)』番外編_b0122502_9242141.jpg

窓の上にあるものは、「庇(ひさし:これはアルミ製)」です。

で、屋根(軒・ケラバ)もしっかりと出ています。

この、窓上庇と屋根(軒・ケラバ)によって、窓や外壁に影が出来てますよね。

この、「庇」「軒・ケラバ」があるなしで、将来的なメンテナンスも大きく違ってくるんですけど、

周りを見回すと・・・新しい家ほど、結構な確率で、これらが”ない!”

どーしてなんでしょう?

「デザイン」・・・・・自分らしくあるため、大切な問題です。

「イニシャルコスト(建築費)」・・・・・これも、すごく大切な問題です。

それに加え、「長モチ(メンテナンス)」・・・・・これも、忘れちゃいけません。

よく、誤解されてるな~って思うのが”丈夫で長持ち”は、矢でも鉄砲でも持ってこい!の

頑丈な構造躯体や素晴らしい基礎だけでは実現できないのです。

それに加え、「なにげない当たり前の自然」にちゃんと対応していることも、不可欠です。

地震・台風などの自然災害は家にとって相当な脅威ですが、災害とは呼ばない、

当たり前に降る「雨」そして「湿気」も、当たり前に回数が多いだけに、脅威なのです。

日本、広島という気候を踏まえて「デザイン」され、その上での「コスト配分」であり、

「長モチ」させる設計・施工であるべきじゃないかな、って思います。

どうしたって、家は、”外”(否応なしに24時間365日自然にさらされている)に、

ずーっと存在するのですから。

平凡な「雨・風・太陽」・・・の”自然”と無関係ではありえないのです。

人は、外にいる時雨が降ったら傘をさせますけど、家は傘を持ってませんからね~。

ただ、自然は「脅威」なだけではないですよね。

吹き抜ける風、ぬくもりと光をもたらす太陽、大地をうるおす雨、人を庇うような陰・・・

人も自然の一部なのだから、避けるだけじゃなく”うまく自然と繋がる”ことが、

人にとっても無理がない、そんな気がします。
by ntecj-yoko | 2009-01-19 09:42 | 取り組み

設計士yokoが主催する スタジオエンネのブログ


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