イメージで快適は作れない。
2016年 02月 10日
まだまだ実感としては冬ですが、
お店に行くと、春物が並んでいたり、
気分だけは「春」近し!ですね。
春は明るいパステルカラーのニットが欲しいな〜・・・です。
さて、これまで50代になって初めて
「ご自分の家づくり」をされたお客様が何組様かいらっしゃいます。
皆様、ご事情はそれぞれですので
ケースバイケース、という点(権利関係など)を除いて
「年を取っても暮らしやすい家」
を考えていらっしゃいました。
まあ、至極当然なのですが、
そのため(年を取っても)の条件として、筆頭に上げたいのは、
「温熱環境のが良いこと」
ですね。
つまり、暑い・寒いのストレスが少ない家。
ということです。
その上で、省エネルギーであればバッチリです。
年々暑さが厳しくなっているような夏。
真夏の日中の外気温が35℃超え!という猛暑でも
エアコンをつけず、
通風命で窓全開にして外気(風)を室内に取り込もうとされる方も
案外多いんですよね。
節電
と
吹き抜ける風の心地よさ
が理由かと思われるのですが、
年をとると、体感が鈍り、
自分では暑さを感じないつもりでも
体はダメージを受けていることも往々にしてあります。
真夏の熱中症で救急搬送される高齢者のうち、
暑さを感じていなかったという方が多いのも事実なんです。
本当に暑くないのか、
(いや、暑いと思いますよ!)
ただ忍耐強いのか、
(エアコンに要する電気を使うことに罪悪感をお持ちかも?)
はたまた両方なのか?
実は、
設備が消費する電力が気になる方こそ、
「パッシブデザイン + 高性能住宅」
にしておくことがオススメなんですけど、
イメージと気分が元になる暮らし方は、危険でもあるんです。
何故家の中がこんなに暑いのか?
について、
理由を知って頂くことが、快適への第一歩だったりします。
体力も感覚も衰えていくことは自然の流れ。
自然は素敵で素晴らしいもので、
人間にたくさんの恩恵を与えてくれますが、
一方、確かな驚異でもあります。
広島は沖縄ほど暑くないでしょ?
広島は札幌より寒くないでしょ?
う〜〜〜ん、そうかなあ?(笑)
沖縄は6地域、
札幌は1b地域、
(住宅事業建築主の判断基準による)
に分類されており、
比較が(失礼ながら)大雑把、もしくは雑と申しますか、
極端を比較すべきではないと思います。
もう少しきめ細かい考察が必要では?
私は時には35℃を超える夏の広島は暑いし
氷点下になる冬もある広島の冬は寒いと思います。
(広島市内でもそうですね)
ぜひ、イメージにとらわれることなく、
クールに平易に自然を見つめた上で、
しなやかに対応できる「家」が望ましいと思います。
いろんなストレスの中で
暑さ、寒さによるものは一番と言っていいのではないかと思います。
年齢を重ねるほど、辛さも増すような・・・
暑い、寒いのストレスから解放され
穏やかな気持ちで一年を過ごして頂くためには、
「適切な温熱環境を実現できる建築+適切な設備」
が、必須条件なのです。
素晴らしい建材や素敵な家具が与えてくれるのは「見える快適」。
しかし、
人は温度によって心地よさを感じるセンサーも持っていて
目からの快適だけで満足できないが現実。
目からの快適を大切にするように、
見えない快適(=温熱環境)を、より大切に扱って頂きたいですね。
なぜなら、
「温熱的快適」を実現するのは、
”熱”をはじめとする物理的知識も必要であり、
(意外ですが、ごく一部を除き大学の建築学部では教えてくれないんですよ!)
そう簡単ではないのです。
しかし、快適な温熱環境のキモである
「熱」による物理現象は
人によって差がある好みや気分のと違い、
原因と結果が明確ですから、
知って理解していれば、対処ができるんです。
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by ntecj-yoko
| 2016-02-10 09:00
| 50代からの家づくり