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『先ずは、構造です。』(Ginger House・下松市)

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今朝は、放射冷却のためか冷え込みが厳しかったですね。

日中は晴れて気温も上がって来ました。

明日は、いよいよGingerHouseの上棟です。
『先ずは、構造です。』(Ginger House・下松市)_b0122502_1556770.jpg

久しぶりのSE構法での上棟とあってワクワクします。

部材も搬入され上棟への準備万端の現場です。

SE構法は「耐震工法 SE構法」というキャッチコピー通り

耐震性を求める木造なら、SEだねと言われています。

阪神大震災をきっかけに生まれた構法だけに、

耐震性へのこだわりは今でもSEが一番だと思います。

1棟目から全てに構造計算を行い、経験とカンに頼ることなく

「確かな」安心安全を提供するという理念は現在まで貫かれています。

エヌテックは社長の野坂が「先ずは構造。」と常々語っている通り

構造が担保されて初めて、パッシブデザインも快適も省エネもある、と

の考えで取り組んでいるため、

標準として「耐震等級2以上」(長期優良住宅並み)ですが、

SE構法の場合は「耐震等級3」のクリアが比較的容易なのです。

GingerHouseももちろん、耐震等級は3を取得。

すごいなあ、の一面、やリ過ぎ(オーバースペック)なんじゃ?

という感もなきにしもあらず、ですよね。

そんなにすごい構造が必要なのか、は常に議論になります。

が、答えははっきりしていて、

SEは確かにやり過ぎ(に見える)かもしれません。

でも、「想定外」が起こるからやり過ぎでいいんです。

建築基準法は、耐震等級1程度をクリアすればOKです。

基準法は最低の基準であってこれをクリアすればあとはOKではありません。

そこから先は、設計者の判断に任されているわけです。

阪神大震災、東北大震災(原発事故含む)、これらは結局全て

「想定外」だったから、と言われました。

想定されている範囲で物事が済めば問題はないのですが、

自然災害は人間の想定を超えて起こるため、怖いのです。

建築は自然の中に存在し自然の恩恵も受けますが、

脅威にもさらされる運命も同時に持っています。

想定外をどう受け止めるのかは、会社、設計者の考えもあり、

最後はお客様ご自身の判断になりますが、

たっぷり光が入るワクワクする空間を作るパッシブデザインも、

ステキなオシャレなデザインも、快適で豊かな暮らしも、

全部「安全で安心」の上に成り立つことは動かしがたい事実です。

家づくりは夢の実現として楽しさやオシャレさ、雰囲気が多くて、

構造の話も、安全の話も少なくなりがちですよね。

また、決して楽しい話でもないですし。

しかし「命」を守る責任も担っていることを私達は忘れてはならないのです。

構造をどう考え、どうすべきか、お客様にご判断を頂けるようにすることが

私達作り手側の責任でもあります。

エヌテックの家には、もうずいぶん前から「筋交い」はありません。

耐力壁がない建て方(組み立て)の時からSEの現場は揺れないんですよね。

それが実感できる明日の上棟が楽しみです!







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by ntecj-yoko | 2013-03-15 16:07 | WORKS

設計士yokoが主催する スタジオエンネのブログ


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